昨年4月、コロナ禍で混乱する中で、ひとり親世帯からのSOSの声が多数寄せられました。
「パートの仕事がなくなってしまった、暮らしていけない!」
「子どもたちも給食がなくて食費がかさむ」
「新学期は何かと揃えなくてはならない学用品が多く、食べるものを買えない」
そんな声を受けて、府中市内では子ども食堂などがフードパントリーを始めました。近隣市のフードバンク等から食材を分けてもらっていたのですが、
困窮者が激増する中で、配布する食材も足りないという危機感がありました。
府中市では、2019年6月に府中市社会福祉協議会が始めた「フードバンク準備会」を母体に2020年4月に「フードバンク府中」を設立しました。
コロナ禍で、食料支援のニーズが高まっていること、また新聞やテレビ報道などから活動を知っていただけたことから、利用してくださる方、ご寄付を寄せてくださる方の輪が広がり続けています。
この1年間で、府中市内在住・在学の延べ1000人以上の学生へ、そして、子ども食堂や府中市社会福祉協議会が行う「わがまち支え合い協議会」のパントリーで延べ500世帯以上への食料支援を行なってきました。
走り続ける毎日で、なかなか手がまわらなかったのですが、この1年の間にご寄付を寄せてくださった方へ、報告書を作成して発送しました。
作業をしながら、フードバンク府中の活動が、いかにたくさんの方の暮らしの支えになってきたか、そして勇気につながってきたかと考えると、感無量です。
引き続き、皆さまとともに活動を安定させて続けられるように頑張っていきます。
今後ともご支援のほどをよろしくお願いいたします。
フードバンク府中メンバー一同