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府中市内在住・在学の学生の生活調査

コロナ禍で、学生の暮らしが脅かされています。

アルバイトの減少により学費や生活費の支払いが滞っている、実家から仕送りをしてもらっていたが、実家の家族もコロナ禍で収入減となり仕送りが途絶えてしまった、学校生活を続けられるか不安、といった学生たちの声が届いています。

 

フードバンク府中では5月から学生への食料支援を行ってきました。この活動を通じて集まった学生たちの状況をレポートにまとめました。


暮らしについて


現在の暮らしの状況

自宅を出て、1人暮らしをしている人が多く、4月に上京して1人暮らしを始めた学生19.4%でした。


学校の状況と、所属しているコミュニティーについて

■学校の状況は

多くは対面授業とオンライン授業の併用となっていますが、17%はオンラインのみの授業です。

■所属しているコミュニティー

【学生の声】

・サークル活動ができない。

・人と関わる時間が少なくなり、寂しい。

・直接人と会えないのが不便でさみしい。

・対面でのミーティングが行えず、メンバー間の交流が不足していると感じる。

・大学に感染者が出たので人と接触するのが不安。

・就職活動はやっても無理だと思うのでやっていない。

・就職の情報収集が難しい。

・大学一年生で初めての大学生活で東京なので、横のつながりが少なくひとりぼっちで寂しい。


不安に思っていること

「食べるものがなく調味料と水でしのいでいた」と、厳しい状況の学生も。自分自身もアルバイトがなくなり苦しい上に、実家の家計も厳しいため仕送りが止まってしまったとの声もありました。

【学生の声】
・これまでは自分でアルバイトして生活費を稼いでいたが、親から仕送りをもらわなければ生活できない。
・食べるものがなく調味料と水でしのいでいた。

・一人暮らしで仕送りもなく、コロナの影響でバイトのシフトも減らされた。
・アルバイトが見つからず、食品を買うのに不安。1日の食事回数を減らしている。
・コロナの状況になってから実家の家計の心配をしている。
・アルバイトで働いていた塾も仕事がなくなり、仕送りに頼っているがコロナで両親の収入も減り不安。

毎月、申し込み時に暮らしの状況を聞いています。食事回数を減らしている学生が6割を超え、深刻さが増しています。


フードパントリーの利用

■フードパントリーの利用人数、開催を知った媒体

■フードパントリーで欲しいものは何ですか

【学生の声】
・野菜、果物、タンパク質、魚・肉などがありがたい

・パスタや麺などがあれば簡単に食べられて助かる
・アルファー米のごはんが美味しくて便利
・食品だけでなく生活雑貨や、府中市の有料ゴミ袋


国や学校に要望したいこと(学生の声)


【国に望むこと】

ü奨学金の充実、学費の減免

 一番の不安である学費を補助する政策

 成績によらない学費の減免制度

 留学に対する給付型の奨学金

 大学院生への経済的な援助

 JRなどの学割

ü給付金を増やして欲しい

 アルバイトができず生活苦。家賃補助を。

 アパートを借りたがオンライン授業になり実家に帰った。家賃半年分を返してほしい。

 住居確保給付金の基準が自治体によって違う。

üコロナ対策の充実

 自助努力を頼りにせず、しっかりとコロナ対策を。

 早くワクチン接種をできるようにしてほしい。

 GO TO とかやるのに、学生の生活だけ制限されているのはおかしい。

ü大学の対応が統一されていないのは国のガイドラインが曖昧であることも一因だと思う。設備利用やオンライン、対面授業についてもわかりやすいガイドラインが欲しい。

ü消費税減税、国会歳費の大幅な削減、定額給付金の実施

【学校に望むこと】
ü学校の施設利用について
 図書館を土日も開放してほしい。
 図書館や体育館など学校の施設を十分に利用できないため、施設利用料分の免除か、学費の減免をして欲しい。
 暖房施設の充実
ü対面の機会の充実
 大学の活動だけ禁止されてるのは納得いかない。早く全部対面授業にして欲しい。
 オンライン授業と対面授業の併用だと、対面授業の直前は必然的に移動のために時間を空けなくてはならず、取りたい授業が取れないので統一して欲しい。
 生徒同士の縦のつながりや横のつながりがとても少ないので、学校の授業や生活上の情報共有ができないし、相談する相手がいない。

 

ü学食を使いやすくして欲しい
 学食をもっと安くして欲しい。
 大学によっては今期は学食を安くしてくれているところがある。
 学食の開館時間を延ばして欲しい。

フードバンク府中から要望したいこと



経済的な支援

  • 学生が経済的な不安で学びを諦めることがないよう、学費の減免、給付型奨学金を拡充してください。
  • アルバイトが減っていることや、実家からの仕送りが滞るなど、厳しい経済状況の学生に家賃や食費などにも使える給付金を支給してください。
  • 市として学生アルバイトの雇用を行ってください
  • 学校の施設を使えなかった分、施設費の減免をしてください。

相談窓口の設置

  • コロナの影響で困窮している学生が受けられる支援が少なく、問題解決につながっていないケースが多くあります。また、学校に行く機会が減っており、学生課などへも相談がしづらい状況があります。自治体などにも、学生が相談できるような窓口を設定してください。

留学生の支援

  • 府中市では多くの留学生が学んでいます。日本語に不自由な学生や文化の違いに戸惑う学生のために、支援団体などとともに多言語化対応できる相談窓口の設置や、独自の支援をしてください。

地域での支援

  • 孤立している学生が気軽に出かけ、話せる居場所を作ってください。
  • 食の栄養のバランスが悪く体調を崩す学生がいます。地域の飲食店などの協力で温かい食事の提供ができる場を作ってください。
  • フードドライブなど食品の寄付や、寄付金などを集める活動を広く知らせてください。

「府中市内在住・在学の学生の学生の暮らしについて」詳細のレポートはこちらで見ることができます。

活動への支援金で支えられています。

多摩信用金庫(金融機関コード1360)

中河原支店 014 普通預金

口座番号 2424587

トクヒ)フードバンクフチュウ

お振込み頂きました支援金は、主にお困りの方々への支援の買い足しに活用させて頂きます。出来る限り府中市内の店舗で購入し、地域を元気にしていきます!


■食品ご寄付の持ち込み・送り先

〒183-0023

府中市宮町2-15-1 柏屋ビル1F

エコメッセ 水・緑・木地 内

フードバンク係

11:00~18:00(日曜・祝日は休業)

090-8140-9200

foodbank.fuchu@gmail.com